衝撃的なデビューから早三年、乗る機会がありそうでなかなか実現しなかったDUCATI Diavel、本日試乗セットアップでご用命頂きました!
しかもいきなり前後共にOHLINS装着車とこれまた貴重な体験です。ノーマルサスペンションのバランスを確認する前にOHLINS装着車に乗ると、必然的にそのバイクの評価が高くなるのだが… 雑誌等でインプレッションを読みながら個人的にも乗ってみたい一台だったので、オーナー様のご了承を得てじっくりサスペンションセッティグを解析させて頂きました。
ロー&ロングなドラッグスタイルに加え、240サイズな極太リアタイアが最大の特徴な車体は、曲がるバイクの要素は少ないはずなのに、走り出すとビックリするほど軽快に曲がる。重心位置がライダーに近く、ハンドル舵角が自然にあたるから安心してバイクを倒すことが出来、全くといいほどバイクの大きさを感じない。普段からサスペンションをセッティグする上で、バイクの大きさを感じさせない車体セッティグを進めているのですが、この部分は問題なし!
唯一、前後ともに路面からの突き上げ感が酷い… 特にリアはストローク感が掴みにくく、通常通り動かす方向に大幅に振ると余計に酷くなる始末… 迷った時は『逆も真なり』、思いっきり伸び側減衰を締め込むとフラット感が出ます。 リアショックのフラット感が出た上で、前後バランスをプリロードで調整し、最後の味付けを圧側で! こんな流れでセットアップすると、どこまでも走り続けたくなるDiavelの完成です。
舟橋 潤