今話題のスーパースポーツBMW S1000RRの試乗セットアップをさせて頂きました。何と言ってもパワフルなエンジン特性を電子制御でコントロールし、国産スーパースポーツを上回る扱いやすさが特徴です。ただ、足回りのセッティングはと言うと… 決して日本人の体重と日本の道路状況に合っているとは言えません。
お客様はすでにOHLINSのステアリングダンパーとリアTTX36を投入済みで、それに合わせたノーマルフロントフォークのセットアップを悩まれてのカウンセリングとなりました。
さすがに、TTX36はノーマルのリアからすると良く動き体重60kgのお客様にセットアップしやすい標準設定になっています。また、効き過ぎなノーマルステアリングダンパーからOHLINSに変えてあるだけで、低速コーナーでも適正なステアリング舵角が入るので、安心です。ノーマルフロントフォークはと言うと、伸び側減衰が不足しているのと、思いの外スプリングレートが低い設定です。良く効くブレーキ特性に対して、ダイブスピードが速く丁寧なブレーキ操作が必要とされます。セッティングでの対処方法として、プリロードを多めにかけていきたいところなんですが、伸び側減衰を最強(10クリック)にしても不足している為、妥協が必要となります。サーキット走行もガンガンされるこだわりの強いお客様なのでFGR&Tをご検討頂くことになりました。
今回の試乗は全てスリックモード(レース専用のエンジンマップ)で乗らせて頂きましたが、どこからでもフロントが浮くほどの加速は気分爽快! フロントフォークもOHLINSが入ったら、まさに鬼に金棒(正真正銘の金の棒!)です。
舟橋 潤
<BMW S1000RR用OHLINSラインナップ>
http://www.carrozzeriajapan.co.jp/ohlins/2w/S……000RR.html