昨日も書いたように、最近のブログを読み返してみると、やたらと新製品アピールが多かった事に反省すると共に、作業ネタも書いてなかったことに気づきました。あまり過去を振り返ることのない性格ですが、自分が書き残したブログぐらいは読み返すことも重要ですね。
で、題材は数日前に完成したこのDUCATI Monster1000です。登場から10年が経過しているモデルですが、この女性オーナー様はとにかく距離を走る方で、すでに9万kmに達しようかという勢い! なので、ポジションやハンドリングにはとにかくこだわるオーナー様です。
以前当店でセットアップさせて頂いた時から2年近くが経過し、距離も約2万kmを超えた状態で久々に乗らせて頂くと、かなりヤツレタ感が出ています。当然、オーナー様も違和感を感じていたとおり、メンテナンス時期を大幅に超えている状態…
写真からも分かるように、オイルも真っ黒! シール類のゴム製品の劣化、スライドメタルも消耗しきっていると走行にも影響が出ます。なかなかサスペンションのO/Hまで意識が回っていない方も多いとは思いますが、二年又は2万kmを目安として、特にサーキットも走られる方はその半分位の周期でメンテナンスをお薦めします。
O/H後の蘇った乗り味を体感すると、より一層ヤツレていたことに気づかされる方がほとんどです。こだわって長く愛したバイクに乗り続けるのはメンテナンス代もバカにならないですが、こうして蘇りを体感するとやっぱ最高ですよッ!!!
舟橋 潤