久しぶりの試乗セットアップの紹介です。オーリンズリアショックBM205の不具合で作業依頼を受けていたBMW R1100Sです。原因はシャフトエンドの緩みによって、伸び側減衰が全く機能していないのが原因でした。あまり緩むところではないのですが…
早期発見によって、何事もなく無事にO/H&修復をしました。皆さんもサスペンションの動きに少しでも異変を感じたら、すぐにご相談下さい。特に、オーリンズの場合は調整機構を調整しても変化がない、伸び側減衰アジャスターのクリック感がない、オイル漏れなど、疑いがあるときは早急に対応すれば、最低限のパーツ交換やO/Hで解決します。
そして、オーナー様の希望で試乗セットアップもご依頼頂いたので、いつものようにセッティングして試乗を繰り返します。BMWが独自のテクノロジーとして採用しているフロントのテレレバーの動きが独特で、理解するのに少々手間取りました。アクセルのオンオフでの前後ピッチングは出るのに、ブレーキングでのダイブが少なく、一般的なテレスコピックフォークとは動きが違います。当然、前後ピッチングを合わせる方法が変わってきます。新たな発見が多く、興味深いセットアップになりました。サスペンションは本当に奥が深い! オーナー様の感想が楽しみです。
舟橋 潤