本日ご紹介するのは、サーキット走行メインとしているCBR400RRです。リアにはWPが装着されているのですが、フロントは未だ手つかずの状態でご相談を受けました。OHLINSスプリングでレートアップと油面、オイル粘度変更と手軽に出来るメニューで考えてみました。オーナー様は20代前半で、サーキット走行を楽しまれている今どき珍しい若者です。僕も若かりしころそうでしたが、アドバイスを頂ける先輩方の存在がなければ速く走れなかったと思います。なので、若い世代に僕も何か手助けをしてあげられることが嬉しいです。
実際にフロントフォークをバラしてみると、オイルはドロドロ、スプリングはへたっていてカラーが遊んでいる状態であったり、オイルシールの打ち込みをマイナスドライバーで叩いた跡があって破損まであと一歩などなど… 危険信号があらゆる場所で点滅しています。洗浄後、しっかりと細部のパーツをチェックし、消耗部品を全て交換致しました。
僕も若い頃、整備を怠って無駄な転倒をしたり、バイクを壊したなど失敗してきたことも多いので、ライディングだけでなくメンテナンスの重要性を含めて伝えていきたいと思います。
舟橋 潤