本日は、TRX850のフロントフォーク仕様変更のお話です。オイル漏れによるO/H依頼でご用命頂いた車輌なのですが、動き自体もおかしいとのことでチェックしてみました。まず発覚したのが、左右の突き出し量が2mmずれていることと、社外品のスプリングが入っているのですが、TRX850用のものでなく異常に長いスプリングが入っていました。中古で購入されたので、前オーナーが何をしたかは定かではないですが、上部プリロードアジャスターを際弱にした状態でも組み込み時の段階で、20mmもプリロードがかかっています。
このままO/Hを施しても、バネっぽい動きは解決しないと判断し、スプリングカラーを変更し、組み込み時のプリロード量を変更し、油面、オイル粘度を変更してみました。この時代のバイクに現代のタイヤを履かせると、どうしても減衰力を上げてあげたくなります。サスペンションもしっかりメンテナンスをしてあげれば、10年以上前のバイクでもシャキッとした走りがまだまだ楽しめます!
舟橋 潤