『頑張らなくてもいいから、とにかく無事に走りきってね!』、5月15日朝9時ごろ成田空港で偶然ばったり会うことの出来た松下佳成さんとの最後の会話。松下さんはマン島へ、僕はアジア選手権インドネシアへ、それぞれの挑戦の地に向かうことに… その時のわずか5分くらいの会話が走馬灯のように蘇り、止まりません… その数日前にも筑波でいつも通りタワイもない会話もしたなぁ… 同じレースで何度も競り合ったり、メディアやイベントの仕事も一緒にやったし、今書きながら松下さんとの色んな思いでが蘇ってくる…
もうご存知の方も多いと思いますが、昨日マン島TTにて予選中のアクシデントにて他界されました。詳細は未だ伝わってきませんし、信じたくもないですが、どうやら冗談でもデマでも無さそうです。
今さらマン島TTというレースが危険であるとか、そんなことは何度もチャレンジして怪我までしてきた本人が一番承知の上でチャレンジし続けていたので、受け入れたくない覚悟も出来てたであろう… それでも挑戦したくなるものがそこにあったのであろう…
それでも最後にかけた言葉『頑張らなくてもいいから、とにかく無事に走りきってね!』を守って、帰ってきて欲しかったなぁ… バイクの素晴らしさ、楽しさを伝える能力、そしてそれを誰よりも体現していた松下さんだったからこそ、ダメだよこんな終りかたは… ご冥福を御祈りします。
舟橋 潤