久々に自分自身が熱狂出来て自信を持ってお薦め出来る商品が完成致しました! 長年、インナーチューブの表面処理に対してより良いものを求め続けていたのですが、OHLINSが採用するチタンコートであったり、SHOWAやKYBが採用するDLC(Diamond Like Carbon)を越えるものはなかなかありませんでした。
僕の理想としていたものを簡単に言うと、チタンコートを越える低フリクションとDLCを越える表面硬度! そして、この度完成したものは正にその両立を高次元でバランスしたもの。
新世代インナーチューブ表面処理『G-WORKSディンプルコート』の完成です。色味は今までにないマットグレーで、通常のメッキ処理、チタンコートやDLCのような表面のツルツルピカピカな感じはありません。比較写真は手前が『G-WORKSディンプルコート』、奥がこれまで弊社で採用していたDLCコートです。
見た目はまるで低フリクションとは思えない表面ですが、ブッシュメタルに対してオイル溜まり性を高め、ゴム製品であるシールに対しては吸着性を落とす狙いがあります。下地処理においてナノレベルのディンプル(ゴルフボールの表面の小さな丸いくぼみのような効果)処理することで、接触面積を減らすと同時に表面硬度も得られています。
ディンプル効果、新たなインナーチューブ表面処理として定着するよう、展開していきます!
舟橋 潤