久しぶりの太陽、久しぶりの夏日、そして久しぶりのバイクに乗ってのセットアップ業務です。三日間天気が悪かっただけですが、試乗確認&セットアップ待ちの車輌4台を今日はまとめて一気に乗り込みました。それぞれ年代も排気量もばらばら、しかもこのRZ250は最近では乗る機会が無くなってきている2ストですから、この仕事をしていなけば絶対に体験できない一気乗りでした。その他の3台は後日それぞれお伝えします。
一昨日もお伝えしたように、フロント3XV用倒立フォーク再生、リアOHLINSワンオフ製作が完成しました。
フロント3XV用倒立フォーク再生内容は、アウターチューブをアルマイト、インナーチューブはひどいメッキ剥がれとキズだったのでフォークボトム一式新品、内部パーツも錆びが発生しているものは全て落とし、使えるパーツと再生不可能なパーツを見極めて、組み上げました。
リア周りは、スイングアームが3MA用が入っているので、スプリングレート選択、ショック全長、減衰値、タンクの取り回し位置など、机上の計算から製作したOHLINSを組み込みました。
ドキドキしながらいざ走り出してみると、いきなりいい感じで自分でも拍子抜け… リアショック長を大幅に変えて車体姿勢も極端に変えてみたのですが、アップハンに合った自然な軽快感が出ています。前後サスペンションも通常の調整の範囲でバッチリです! Before and Afterの差が大きいだけに、オーナー様のコメントが今から楽しみな仕上がりです。

舟橋 潤


夏期休暇明けからの一週間がようやく終わろうとしています。今週は実務より、どっと入庫してきた車輌と送られてきたサスペンション達の段取り、パーツ手配に加え、ここ数日は社長業に集中しなくてはいけない大きな決断をしたり… 雨でバイクにあまり乗らなかったのもあり、久しぶりに精神的にどっと疲れが出ています。そう、バイクにさえ乗れれば、大抵のストレスは吹き飛びます僕の場合は!
そんな中でも、嬉しかったのが一ヶ月以上前から少しつづ進めてきたワンオフ製作でご用命頂いた車輌がやっと形になりました。詳細は、来週天気が回復してから走り込んで最後の重要な煮詰めしてからとしますが、形になったことで一山越えた感じがします。
これまで依頼されたワンオフ製作は、OHLINSに無いモデルであったり、生産がすでに終わっているモデルの復刻だったりしますが、この車輌は原型のないバイク自体がワンオフなもので、また違った難しさがありました。しかも、使っているフロントフォークを再生するのも、年式が古いだけにパーツ手配に苦労したりと思うように進まず… 色々あったからこそ、あとは最終煮詰めが本当に楽しみです。思うように仕上がるかな? これまでの道のりのように簡単にいかない雰囲気はまだありますが、次なる本当の達成感が得られるように頑張ってみます。

舟橋 潤


ここ横浜も昨日から一気に気温が下り、もう秋? な天気が続いていますね。バイクに乗るにはいい気温ですが、こう雨続きではなかなか試乗確認の仕事が進まず… 今週末に仕上げて乗る予定だったお客様にも同じくもうしばらく辛抱下さい。
今日は当店で一番人気の商品、ミニバイクNSR mini/NSF100用OHLINS HO890 TTX36のお話です。何せ、O/H、仕様変更、スプリングレート、セッティグの問い合わせがとても多いのでお話します。

まずはO/Hですが、上の写真のとおりショック本体のサイズが小さいため中に入っているオイル量が非常に少ないです。また、標準の175N/mmもしくはそれ以上のスプリグレートを使っているので、必要とされる伸び側減衰値も相当高いです。これはOHLINSのラインナップ中でも一番の伸び側減衰値です。つまり、少ないオイルでスゴく仕事をしているので、他のTTX36モデルと比較しても当然オイルの劣化は早いです。通常モデルよりコマメにオイル交換、もしくはO/Hが必要なのは必然的です。仕様変更ですが、当店でサポートしているエキスパートクラス数名のライダーからのフィードバックで、常にスペックが更新されている状況です。各サーキットによってもスプリングレートやセッティグもライダーによっては違いがあります。それでも、基本的に多くのライダーに共通する仕様やセッティグはあるので、引き続きお問い合わせ、ご相談下さい。

舟橋 潤


真夏日も今日が最後と言われてますが、バイクに乗るとさすがに暑い… 明日から天気も下り坂のようなので、日が落ちた夕方から集中して乗り込みました。
フロントフォークのオイル漏れで入庫したBuellのXB12Rですが、インナーチューブに縦キズが数本入ってしまっていた為にインナーチューブ交換を含めたO/Hです。
今回のようにキズになる原因を予防するには、常にインナーチューブをキレイに保つことが一番です。縦キズが入るのは、汚れ(ブレーキダストや道路から巻き上げた土や砂ぼこりなど…)がダストシールを越え、オイルシール内に入り込んだ状態でストロークを繰り返すことが主な原因です。ツメを立てて縦キズをなぞって引っかかるような深さのものは、大抵シールを交換してもオイル漏れが止まりません。
バイクを常にキレイに保つことがメンテナンスの第一歩ですし、キレイに保っていればオイル漏れなどのトラブルが発生した場合でも早期発見ができるので、まずは清掃から心がけてみて下さい。
O/H後はしっかりとセットアップも見直しました。リアは動かす方向にセット、動きすぎるフロントは適度にプリロードを強め、伸び側減衰も合わせてあげると、トルク変動の大きいエンジン特性に影響しない安定感が出ました。アクセルのオンオフでのピッチングが適正に出ると、どんなバイクも乗りやすくなりますが、その逆もしかりでピッチングが出過ぎたり無かったりすると全ての操作に神経を使います。ライダーの技量でカバー出来るものもありますが、しっかりサスセッティグで適正に合わせてあげるだけで、しつこいようですが『より安全に、快適に、楽しく』なりますよ〜!

舟橋 潤


暑い日々が続いていますが、今日は特にうだるように暑かったですね。さすがに、僕でも日中はバイクに乗りませんでしたが、そんな中でもバイクでご来店頂けるお客様には本当に頭が上がりません。常に冷たいお飲物を大量に用意していますので、遠慮なくお立ち寄り下さい。
今日はもて耐に向けてチームライディングスポーツのCBR250R用ショック製作をあれこれ考えてみました。今後レースベース車も販売されることも考えて、価格と性能のバランスをある程度プロトタイプを製作する上で考慮する必要がある商品だからです。
9月下旬にはOHLINSから調整機構をプリロードのみに絞ったストリート用廉価版が販売される予定ですが、レースで使用するにはプリロードだけでなく最低でも車高調整と伸び側減衰は必要かと… フロントにしても、スプリングはシングルレートには変えておきたいものです。さて、レース用としてどんな形で商品化できるかもう少し考えて、9月4日もて耐決勝でしっかりパフォーパンスを発揮できるプロトタイプを製作します。

舟橋 潤


長〜いお休みを頂き、一週間ぶりに仕事に戻りました!皆様、いかがお過ごしですか? 日付も変わろうとしている中で何ですが、本日よりG senseも再可動してます。自分で言うのも何ですが、これほど長い期間頭の中から仕事を切り離したのも初めてで、御陰さまでおもいっきりRESETされました。
そして嬉しいことに、本日はこの暑い中続々とバイクでのご来店、本当にありがとうございました! この勢いで、年末まで一気に突っ切りたいと感じさせる意味ある後半初日になりました。
そして、バイクにも久しぶりに沢山乗らせて頂きましたが、暑いだのなんだの言っても、やっぱり最高ですね。写真のGSX-R1000L1とGSX-R1300隼をみっちりセットアップさせて頂きました。二台ともに休暇中にも関わらず遠方からご来店頂いたので、しっかりとリクエストに応えられるよう仕上げました。
それぞれの詳細はまた後日ご紹介するとして、取り急ぎ、また明日からの日々皆様から頂いているご期待を上回る仕事で、しっかりお返しできるよう頑張って行きます!

舟橋 潤


今日から夏休みという方も多いのではないでしょうか。天気もまさに真夏日で、しばらく涼しい日が続いていたので、逆に夏らしく気持ちがいい汗が出てきます。
先日もお伝えしているように、明日8月6日(日)〜15日(月)までお店は夏期休業とさせて頂きますので、予めご了承ください。
明日は先週鈴鹿8耐で2位にもなった宣篤兄さんのお誘いで、榛名モータースポーツランドで開催される『青木ノブアツ杯』にブース出店致します。しかも、ワガママ言って僕も関野もレンタルCBR150でレースにも飛び入り参戦させて頂きます! 参加される皆さんと一緒に楽しい夏の思い出が作れれば、最高です。
10日(水)はもて耐公開練習があるので、ツインリンクもてぎに出没予定です。もてぎ7時間耐久レース本番まで一ヶ月をきっていますが、今回が今年初ライドになります。しっかりテストをこなさないと、昨年以上の結果は期待できません… 日々の減量を含めて頑張らねば! 両日ともサーキットで見かけたら、お気軽に声をかけて下さい!
まことに勝手ながら長期お休みを頂きますが、より充実したサービス提供ができるよう2012年事業拡大に向けて、越えなくてはいけないことが沢山待っているので、しっかりと後半戦に向けて鋭気を養う時間にしたいと思います。どうか引き続き、宜しくお願い致します!


たまには現実逃避して、近い将来の夢みたいな現実話です。先日のブログでも書いたのですが、OHLINSの進化は留まるところを知りません。写真のOHLINS ECショック(Electronic Control)は2010年のモーターサイクルショーでコンセプトモデルとして国内でも発表されました。その後、アフターマーケットでの一般市販化の情報は入ってきてないですが、DUCATI ムルティストラーダ1200Sバージョンに標準装備され、新しいサスペンションの時代到来を感じさせるシステムです。
しばらく新たなニュースが入ってこないなぁ〜と思っていたところ、海外サイトでこんなスクープ写真を発見しました。BMW R1200GSに装着してのテスト風景のようです。(リアショックから配線が見えます)しかも、なぜテスト風景と断定できるかと言うと、この後ろに見えるビルはOHLINS本社の近くにある僕もかつて何度も泊まったことのあるホテルが見えます。間違いなくストックホルムです。このR1200GS用がムルティストラーダ1200S同様、メーカー標準装備されるものなのか、アフターマーケット向けに発売されるものかが気になります。アフターマーケット用だとしたら、一気にサスペンション電子化の時代が到来です! 楽しみだなぁ〜

舟橋 潤


木曜日と金曜日が休みになっている方々のお陰で、本日もご来店、お問い合わせの多い一日になりました。
マフラーを交換している以外はほぼノーマル状態の隼で、サスペンションも出荷時のままとのことですが、興味を持って頂いて、はるばる群馬県から木曜休みを利用してご用命頂いた車輌のご紹介です。タイヤも出荷時から交換することなく、新車時から距離もさほど延びていないので、至ってコンディションのいい車輌です。20代のオーナー様はバイク歴も浅く、現状がいいのかどうかも判断がつかない為に、ご相談頂きました。
当店はサスペンション専門店なので、とても敷居が高く思われがちのようですが、逆に専門店なのでサスペンションのことであれば、分からないことは何でも聞いて下さい。カウンセリングプログラムの試乗セットアップを受けて頂ければ、現状の判断、より良くする方法、調整方法含めてお話させて頂いています。特にサスセッティグが分からない方、調整したことがない方、大歓迎です。サスペンションを通じて『より安全に、より快適に、より楽しく!』が当店のコンセプトです。

舟橋 潤


鈴鹿8耐の余韻を感じることなく昨日より通常業務に戻って、夏期休暇前に仕上げる作業に追われています。そして、本日から取りかかった写真のカートリッジkitなのですが、トップキャップだけみれば従来品と変わらないのですが… カートリッジが異様に太い… そして『PRESSURIZED SYSTEM』のロゴです。日本では未だ発表のない『TTX25 Pressurized Cartridge kit』の組み込み依頼がきました。僕も噂では聞いていましたが、『PRESSURIZED SYSTEM』ようは『加圧方式』でありまして、これから頑張って解析してみます。
ガスフォーク同様の『PRESSURIZED SYSTEM』をカートリッジで実現? 未だにバラせてないので構造が今ひとつ掴めていません。特殊工具を用意し(無い物は造る)、Owner’s ManualとMounting Instructionを熟読し、何とかなるかなぁ… 新しいことを覚えたり、チャレンジする初期段階は、ワクワク感よりは不安感が混ざった独特な憂鬱な気持ちになります。でもこの憂鬱な気持ちが成長している証しなのだと信じて、引き続き解析してみます。それにしても、OHLINSの進化は留まることを知らないし、着いて行くだけで大変です!

舟橋 潤


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