本日は、Triumph Tiger1050という珍しいバイクのフロントフォーク仕様変更後のセットアップを致しました。このバイクは、重量もそれなりにあるし、前後ストロークも長いのでお客様にフロントから手を付けていくようにアドバイスさせて頂き、ご用命頂いた次第です。アクセルのオンオフでフロントの動く量が多い割に、ブレーキング時での奥のストローク感がない症状を改善すべく、メニューを考えました。使用した材料としては、OHLINSのシングルレートスプリングとNo.5オイル、そしてきっちりO/H作業をするというごく一般的な方法です。
一般的に、フロントフォークを仕様変更と言うと減衰特性を変えるように思われがちですが、G senseでは大抵がOHLINSのフロントフォークスプリングに変更し、オイル粘度の変更と油面調整で合わせ込んでいきます。サーキット走行をされる方や大きくバイクのディメンションが変更されていない限り、まず減衰特性には手をつけません。コスト面を含めて考えると、O/Hをきっちりして、スプリングレート、油面を合わせ込むだけで、十分だと思います。このTiger1050も十分に初期の動きを抑えられ、奥でのストローク感が出せました。フロントの動きが良くなると、リアショックもOHLINSをお薦めしたくなるのはしょうがないことですが…
こうして毎日色々なバイクをセットアップさせて頂き、そして明日も仙台SUGOサーキットでJSBマシンをテストしてきます。今月は特に各地のサーキットを走りまくりで、移動を含め体に疲れは溜まってきていますが、幸せな日々です。お店には関野が居ますので、お気軽にお問い合わせ、ご来店下さい。
舟橋 潤