昨日バイクに乗れなかった分、本日は朝からみっちり試乗セットアップをしました。今日乗った二台はたまたま数少ない鋼管トラスフレーム。しかも日本製とイタリア製とフレームレイアウトが似ているようで、乗り味が全く違う二台です。生産された世代が違うので比較対象にはなりませんが、乗り手に車体の挙動をわかりやすくする効果を狙った味付けが特徴の鋼管トラスフレームを比べるには興味深い試乗になりました。
DUCATI 1098Sは鋼管トラスフレームとは言え、かなり軽量で高剛性な印象です。今どきのスーパースポーツ車なので当然サスセッティングもかなり固めてあります。特にリアに関しては、当店でご用命頂いた1098もしくは1198は全てプリロードを抜く方向でセットアップさせて頂いています。また、車体姿勢に関しても大幅に変更する場合が多いです。前傾姿勢はシャープで刺激的ではありますが、疲れてしまうと乗っていて楽しくないですからね。
TRX850は真逆で、リラックスしてどこまでも走って行けそうな車体です。鋼管トラスフレームらしく、どこか緩い感じでサスセッティグも程よく柔らかめにしてやると、限界付近の挙動が分かりやすく良く曲がります。フロント、リアともに当店にて仕様変更をさせて頂いたので、僕が欲しくなっちゃうぐらいいい乗り味! 対象的な鋼管トラスフレームの乗り味を堪能した一日でした。何かただバイクに乗って遊んでいるような内容ですが、あくまでも仕事ですので悪しからず… しっかり乗りやすいバイクにセットアップ出来ていますよ!
舟橋 潤