ツイッターでもつぶやきましたが、本日は朝からロードライダー誌の取材でした。この二台のCB1300を取り上げて頂いたのですが、二台ともにサスペンションを当店で仕様変更させて頂いたものです。各車両それぞれセットアップし、セッティングの数値的にはそれぞれ違います。それぞれの車輌単体で煮詰めていった結果、各数値の違いが出たのですが、今日の取材に合わせて入庫した二台を乗り比べ試乗して改めて表題の『やっぱりバイクは神秘的な乗り物』だなぁ〜と感じてしまう程、面白い結果だったのです。
サスペンションは二台ともに前後OHLINS、スプリングレート、油面は同じです。その他の条件としては、マフラー銘柄が違い、タイヤ銘柄&サイズが違い、ホイール銘柄&材質が違い、ブレーキ銘柄が違い、ECU(国内仕様と輸出仕様)が違いと、パッと見は見間違えるほど似ている二台なのに、これらの違う要素によって乗り味はかなり違います。当然、その結果がサスセッティグの数値の違い(ショック全長、フォーク突き出し量、プリロード値、減衰クリック値)となるのです。
で、当然二台とも自分でセットアップしたので違和感なく乗れます。どちらが乗りやすい、どっちが乗りにくいとも思いません。でも、それぞれが別の乗り味で、同じCB1300だとは思えないほど、チョイスされた各パーツの特性を引き出すサスセッティグに自然となっていることに気づかされました。
こうして書いていて、この感覚がうまく表現できないのでが歯がゆいのですが、常にバランスを取りながら高速移動する乗り物バイクは、理屈で説明の付かない部分があるからこそ、楽しいのだと再確認しました。この二台を乗り比べたら、何となく言わんとしていることが理解して頂けるとは思うのですが… 取り留めの無い内容に最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。神秘的な乗り物を理屈で説明がつくように、これからも日々邁進して行きます!
舟橋 潤