今日も酷暑の中たくさんのご来店、ありがとうございました。ご用命頂きました作業も車種も様々で、当店はバイクの中でもサスペンションだけに的を絞ったビジネスですが、全く飽きる気がしません。逆に的を絞っているからこそ、没頭できる、探求できる楽しさを変わらず感じられることは本当に幸せだと思います。ご用命頂いています皆様には、引き続きしっかりと満足できる結果、成果でお返し出来るよう邁進していきます。と、何だか改まった決意表明みたいですが、オープン以来最も忙しかった一週間の終わりに相応しく締めてみました。
ご紹介するMT-01ですが、僕もとっても乗ってみたかった車輌です。他に類をみないジャンル?のバイクで、ヤマハが造り『鼓動』とキャッチを付けるぐらいなので、数字で表せない訴えかけるものに期待をしちゃいます。で、オーナー様とカウンセリングすると、切れ込みが強く気持ちよくコーナーに入っていけないとのこと… 乗ってみると、確かにその症状が予想以上に出ています。特に重心が高く重いので、神経を使います。
フロントのダイブスピードが早く、逆にリアはストローク感が無いので、セオリーどおりフロントはガッツリプリロードをかけ、横置きというか、バイクの下にもぐらないとプリロード調整できないリアショックは苦労しながらも、抜く方向に。動的姿勢が大きく変わり、前後のピッチングバランスを減衰で調整すると『鼓動』だけでなく、むしろ『躍動』と言い表したくなるテイストマシンに仕上がりました。MT-01、もう少し軽量化して前後OHLINS入れたらスゴいバイクになるな! いつか所有したいバイクに見事ノミネートです。
舟橋 潤