消費税UP前の駆け込み大型作業が続いてますが、その中でも珍しいご依頼が本日ご紹介する’06YZF-R1に’09年型以降用モデルFGRT206フォークの流用です。どのリッタースーパースポーツモデルもそうですが、2008年型以前のOHLINS倒立フォークはこぞって廃盤となっています。
当店にも特にこの2006年型までのYZF-R1と2007年型までのCBR1000RRのOHLINS倒立フォーク流用方法の問い合わせが多く、今回初めて実現しています。
倒立フォークはどれも同じうよに見えますが、流用する為にチェックするポイントはかなり多いです。
ざっと挙げると、上下のアウターチューブ径、フォーク長、フォーク間ピッチ、アクスルシャフト径&カラー寸法、ブレーキディスク間スパン&オフセット量などなど… 実際にやってみないと分からない部分もあるので難しいです。
その中で、なるべく交換部品であったり製作部品を少なく(コストを抑えるため)仕上げる為に流用するフォーク選定から始まり、実際に組み上げていく過程で、ワンオフパーツの製作も出ます。当然、組み上がったら走り出してスプリングレート&油面変更は必然です。
今回は初めてのケースだったので、周辺パーツの手配も含めてかなりお時間を頂きましたが、今回YZF-R1のデーターが取れたので見積もり含めて今後はスムーズにご用意が出来ると思います。
しかも、現行FGRT200シリーズは当時のFGRT800シリーズと比べて¥56,000-も安いことを考えれば、流用に必要な周辺パーツをかなりカバー出来るのも魅力かもしれませんね!
舟橋 潤