YZF-R1用TTX36リセッティング

カテゴリー お客様カウンセリング, メンテナンス

08年型YZF-R1相変わらず天気が安定しませんね。寒いだけなら我慢できますが、さすがに路面が濡れているとグリップを感じられず危険です。今日は、昼すぎに何となく乾いている状況を見計らって08年型YZF-R1の試乗をしました。
TTX36のゴツゴツ感で悩まれて先週末からお預かりしている車輌です。正直なところオーリンズの設定の中には、日本人の体重には少し硬すぎる車種があります。特にスーパースポーツに多く見られるのですが、サーキット寄りなスプリングレートであったり、減衰特性が見受けられます。R1も例外になく、市街地やワインディングでは硬く感じられる車種です。特にこの車輌は、フルチタンマフラーが装着され、シート下がかなり軽量化されているのでなおさらです。
オーリンズTTX36まずは、お預かりした状態で現状を確認します。サーキット走行にも適したハイグリップタイヤに変わっているのですが、タイヤのハイト(直径)が大幅に変わっていることで、かなりリア上がりな姿勢になってしまっています。リアショックが入りにくく、硬さが際立っている要因になっていることを確認。お客様が悩まれているのもうなずけます…昨年のもて耐で僕自身もこの’07-08R1でリアの車高を下げていく方向でセットアップして劇的に良くなった経験を思い出しました。
お預かりした状態で現状を確認
今回のリセッティングメニューとしては、リアの車高調整をしてから、ワインディングでもしなやかに動かす方向でスプリングレートを下げてみようと思います。あとは、天気の回復を待って前後のピッチングバランスをバッチリ整えて行きたいと思います。予報は今夜も雪… バイクシーズンの訪れはまだまだ先のようです。

PS.長年レースで乗り馴れたR1はやっぱりしっくりきます。目玉ヘルメットとのコーディネートもバッチリ!

舟橋 潤


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