毎日ショックをオーバーホールしていると、年に1〜2回変わった現象を発覚することがあります。この写真はTTX36のシリンダー内壁とピストンですが(ピストンリングは外した状態です)、写真を拡大してよ〜く見るととカジった跡があります。過去に1回だけ同じ症状をみたことがあるので、今回で2度目ですが未だ原因は不明… 内部やオイルには全くの痕跡が見当たらず、一体誰の仕業なのか…
現段階で、唯一あげられるのはサーキットで使われたものではあるので過酷な条件下であったことは考えられます。サーキットで使用する場合は、今回のようなケースを含め、走行20時間でのO/Hがお薦めです。エンジン同様、サーキットでの使用はピストンスピードが速く、発熱量も高いです。オイルやピストンリング、メタル、シールなどの消耗部品の傷みも当然、早くなります。今回のケースは珍しいのでまずないですが、レースシーズンも開幕間近なので、是非オーバーホールをして万全に備えて下さい。
舟橋 潤