寒さは続いていますが、それでも日差しが春っぽくなってきて日中はバイクに乗るものだいぶ楽になってきた今日この頃。雨が降らない限り基本毎日乗っているので、指先の冷たさ、タイヤの暖まり方やグリップ感から季節の変化を感じます。
今日ご紹介するのは前後オーリンズを装着されたBuell XB9Rです。車体は類を見ないほどのコンパクトでホイルベースが短く、キャスターも立っていて、スゴく楽しいバイクです。
ただ、この特徴ある車体がゆえにサスセッティグが合っていないと、すぐに切れ込みマシンとなってしまう… そう、この眩しいほどのピカピカ車輌もお預かり時は切れ込みコミコミ&旋回中の不安定感バリバリでご相談頂きました。明確な原因が二つあり、タイヤ空気圧がかなり低かったことが一つ、もう一つが前後サスのバランスで、フロントが良く動くのとは対照的にリアが動いていない状態でした。
車体姿勢が合っていることが前提ですが、操安性においては大体の場合前後サスペンション共に良く動く、又は前後共に動いていないのバランスが取れていれば、路面がフラットな場面ではそんなに変な挙動は出ません。ただ、今回のように前後どちらかが良く動いて、その一方で動かない状態では、走行中フロントからリアへの加重変化の過程がスムーズに行えないのでフロントが切れ込んだり、旋回中の不安定感が出てしまいます。
久しぶりにこ難しい内容になってしまいましたが… 特にフロントからリアへの加重変化が一気に訪れるホイルベースが短いバイクに乗った後だけに何だか書いておきたくなりました。感覚的なことなので理屈は分からないけど、やっぱバイクは楽しいなぁ〜!
舟橋 潤