フロントフォークオイルに引き続き、『あれこれシリーズ』第二弾です。本当にあれこれ取り留めなく書かせてもらいますが、最近フロントフォーク仕様変更のご依頼が多いので取り上げてみます。
お問い合わせの多くが仕様変更=減衰特性の変更と思われがちですが、G senseではフロントフォーク仕様変更=スプリングレート、スプリング自由長、オイル粘度、油面調整、減衰特性のトータルで考えます。それぞれの車種、使用しているタイヤ、そして何よりお客様が求めているものをしっかりカウンセリングし、試乗までしてからメニューを考えます。減衰特性は、本当に味付け程度のものであって、車体姿勢、スプリングレート、油面調整がしっかり合っていることを前提に、最後に手を付ける部分だと僕は考えます。大抵の場合、車体姿勢、スプリングレート、油面調整を見直すだけで、問題点の多くが解決します。それでも解決しない場合に初めて減衰特性まで至る作業になります。
本日も、僕の考えたメニュー(スプリング自由長、スプリングレート、オイル粘度、油面)を関野に伝え、丹念に組み上がっていきます。今回は、OHLINS No.5オイルとあえて車種専用ではない短くレートの高いスプリングをチョイスしました。明日は、よいよ考えたメニュー内容の確認でセットアップ試乗。真冬なみになるという天気だけが気になります…
舟橋 潤