フロントフォーク油面の重要性

カテゴリー メンテナンス

2007年型YZF-R1イベント続きだったので、久しぶりのメンテナンス&セットアップネタです。数日前にご相談を受けた2007年型YZF-R1ですが、試乗してものすごい違和感があったのでお預かりしてフロントフォークをチェックさせて頂きました。症状としては、どんなにハードにブレーキをかけてもフロントフォークのストロークが半分もしません。プリロードを全部抜いてもです… 油面が高いのだろうとフロントフォークキャップを空けてビックリ! 左右ともオイルが満タンに入っています… こんなこともあるのですね〜 と本当にビックリしました。オイルが満タンに入っています…
半年前にどこかのバイクショップでオイル交換をしてもらったようですが、何らかのミス? でこのような事態です。フロントフォークの油面は、バネレート同様とても重要です。分かる人は5mm油面を変えただけで、フロントフォークの動きやタイヤの接地感が変わるものです。G senseでは、フロントフォークoil注入をオイル量(◯◯◯ccなど)では絶対に管理しません。O/Hならまだしも、オイル交換でオイルがしっかり抜けきっていない場合は、規定オイル量を正しく注入しても油面は適正でなくなります。必ず、じっくりエア抜きをして一晩寝かせてから、しっかりアウターチューブ上面から計測(1mm単位)して管理をします。小さな積み重ねが、大きな違いになって表れてくるのがサスペンションなのです。

舟橋 潤


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