久しぶりの試乗車(私情車)F800Rの話題です。最近忙しくて全く手をつけていなかったのですが、ずっと気になっていたフロントフォークの煮詰め作業をしました。何が気に入らなかったって、OHLINSのスプリング+No.10オイルの組み合わせだと、動き過ぎで丁寧にブレーキ操作をしなくてはいけなかったり、伸び側減衰が足りずバタつく場面があったのです。当然、ノーマル出荷状態よりは良くなっているものの、満足できるレベルではないです。
ノーマルフロントフォークはフリーバルブ式で、お客様に金銭的に負担のない方法でお薦めできるいいものを作りたかったので、オイルの粘度変更で煮詰めてみました。今回、日本には初入荷となるオーリンズNo.20オイルを使用しました。No.10が40sCT(40℃時)に対してNo.20が98sCT(40℃時)と大幅な変化になるはず… ちょっと変わりすぎるかなぁ〜 と心配をよそにいい感じです。何でも数値で判断せず、体感してみるのがサスセッティングの重要なところです。でも、油面とプリロード(プリロード調整機構がないので内部カラーで調整)だけは見直しが必要だったので走っては調整を何度か繰り返しました。やっといい感じに仕上がったので、是非試乗しにご来店下さい。試乗して頂かないと、本当に私情車のまま僕一人発病で終わってしまいますからね〜
舟橋 潤