本日もお客様からのご相談の中で一番多いDUCATIです。1098Sは初めての車輌ですが、昨年須貝選手のレーシングサポートを担当させて頂いたので、ある程度の傾向と対策は把握できています。また、916系や999系と比べると、完成された乗りやすいバイクです。
オーナー様のお悩みはリアの突き上げ感の解消と、サーキットとワインディングの両立できる足回りです。フロントはプリロードを全抜きまでしないと動きが出ないは、リアは社外品のリンクロッドで車高を下げたりと、色々対策をしたものの、悩み深いようでした。
今回の試乗セットアップで把握できたことは、フロントは油面で対処する、リアはスプリングレートを上げることです。リアの突き上げがひどいのにレートを上げる発想は、一般には理解しにくいかもしれませんが、DUCATIの場合ストロークが短いのでプリロードを抜けるようにした方が、動きが出ます。
オーナー様にも、方向性をしっかりとご理解頂けたようなので、作業ご依頼を楽しみに待つ事にします。また一台いいDUCATIが仕上がりそうです!
舟橋 潤