先日、遠方からご用命頂いていたCBR1000RRの前後OHLINS化が完成しました。しかも、FGR&TフォークボトムはG senseオリジナルアルマイトで装着させて頂いています。そして、いつものようにお客様の車輌と使用用途に合ったセットアップをみっちりやらせて頂きました。仕上がりは、良く動くのに無駄な動きのない、まさに上質なものに乗っている感じがバシバシ伝わります。ノーマルは、高速で飛ばすとあんまり感じないのですが、市街地での路面の凹凸で突き上げたり、どうしても硬さが目立ちます。
今回装着したFGR&TとTTX36のいいところは、減衰特性がリニアなので、細かい動きには良く動き、ブレーキング時や大きな入力がある時にはしっかり減衰力が立ち上がります。僕の中で、いいサスペンションやセッティングの条件として、ストローク感が分かりやすいものを重要視していますが、FGR&TとTTX36はこの部分が本当にいいです。ストローク感が分かりやすいとセッティングを変えた時の変化も分かるし、ブレーキレバーを握っていった時にストロークのどの辺りを使っているかが掴めて、マシンコントロールも簡単になります。
それに加え、OHLINSならではの、トップアウトスプリング(リバウンドスプリングともいいます)の設定が素晴らしいので、大きく車体姿勢を乱すことがありません。トップアウトスプリングの詳しい説明については、近日中に『あれこれシリーズ第4弾』にてダラダラと書かして頂きます。
FGR&TとTTX36の組み合わせ、言葉で伝えるのは難しいですが、味わったものにしか分からない上質な動きを是非多くの方に体験して頂きたいものです。
舟橋 潤