先日、入庫したKTM525EXCのフロントフォークオイル交換が終わり、いよいよセットアップ走行を朝から開始しました。朝から天気が良く、少し寒いけどRSタイチの新しいジャケットのおかげで全然寒くないです。
フロントフォークオイルは写真の色で見て分かるように、かなり劣化が進んでいます。新品オイルと比べると一目瞭然。また、左右の油面が50mmもずれていました…(漏れている訳でもないので単純なミスだと思われます)よく聞く話なのですが、ノーマルフロントフォークの油面は一度確認した方がいいと思います。ちなみに、G senseではオーリンズ新品フロントフォークもお客様に渡す前に油面は必ず出荷前確認してからお出ししています。
話はそれましたが、セットアップ走行前に1G、空車1G、乗車1Gの計測をし、車体姿勢を見直しました。リアのプリロードを6mm抜いて乗車1Gを増やしリバウンドストロークを確保、走行しながらリアショックの伸び側減衰を調整。フロントが突っ張る感じがお悩みのお客様でしたが、単純にフロントフォークだけの問題ではなく、リアのリバウンドストロークを増やしてみて、ブレーキング時の加重移動(前後ピッチング)を穏やかにしてみました。オイル交換と油面変更の効果もありますが、車体姿勢の見直しが劇的に改善につながりました。
サスペンション単体の性能だけでなく、車体姿勢、前後の加重移動、リバウンドストロークの取り方など、ストローク量の多いKTM525EXCのようなモタードバイクはいい勉強になります。やっぱりバイクは奥が深く、セッティングが決まると発病しちゃいます(乗りながらニヤニヤしちゃう重度な病気です)!
舟橋 潤