リバウンドストローク量の値毎日の業務の中で、自分自身も疑問を持ちつつ明確な答えの出てないテーマをピックアップしてきたあれこれシリーズ第4弾(勝手にシリーズ化しています…)です。そうです、明確な答えが出てないので『あれこれ』という言葉で濁しています。車体姿勢についてはお客様からの質問の中でも、とても多いテーマです。静止状態の車輌を見てフロントが高いとか低いとか、リアが高いとか低いとか、単純に解釈するとそんなに難しいことではないのですが… 走行状態での車体姿勢まで目を向けると非常に奥が深いです。
それは、リバウンドストローク量が絡んでくるからです。いきなりリバウンドストロークという聞き慣れない言葉を使うと、分からない人にはすでに難しく感じるでしょうが、『バイクを宙づりに浮かせた時のフロントフォーク、リアショックが延びきった長さ』マイナス『ライダーが乗車した状態で沈み込んだフロントフォーク、リアショックの長さ』がリバウンドストローク量の値になります。1Gの数値として計測し、車体姿勢の基本を探ることがありますが、この数値と実走のフィーリングを煮詰めることに最近目覚めています。毎日、色々なバイクに乗らせて頂いているおかげで、スプリングレートや減衰特性を変更してもしっくりこない場合は、大抵がリバウンドストローク量の前後バランスがおかしかったりする場合があります。簡単に車体姿勢と口には出来ないほど、実は奥が深く今だ解明できてないので、これからも探求していきます。探し求める心、『探求心』があれば何でも出来ると僕は信じてます。あと高価なストロークセンサー付きのデーターロガーがあれば… 分かることもあるでしょう! ほ、欲しいなぁ〜

舟橋 潤


OHLINSスプリング+No.10オイル久しぶりの試乗車(私情車)F800Rの話題です。最近忙しくて全く手をつけていなかったのですが、ずっと気になっていたフロントフォークの煮詰め作業をしました。何が気に入らなかったって、OHLINSのスプリング+No.10オイルの組み合わせだと、動き過ぎで丁寧にブレーキ操作をしなくてはいけなかったり、伸び側減衰が足りずバタつく場面があったのです。当然、ノーマル出荷状態よりは良くなっているものの、満足できるレベルではないです。
油面とプリロード(プリロード調整機構がないので内部カラー)で調整
ノーマルフロントフォークはフリーバルブ式で、お客様に金銭的に負担のない方法でお薦めできるいいものを作りたかったので、オイルの粘度変更で煮詰めてみました。今回、日本には初入荷となるオーリンズNo.20オイルを使用しました。No.10が40sCT(40℃時)に対してNo.20が98sCT(40℃時)と大幅な変化になるはず… ちょっと変わりすぎるかなぁ〜 と心配をよそにいい感じです。何でも数値で判断せず、体感してみるのがサスセッティングの重要なところです。でも、油面とプリロード(プリロード調整機構がないので内部カラーで調整)だけは見直しが必要だったので走っては調整を何度か繰り返しました。やっといい感じに仕上がったので、是非試乗しにご来店下さい。試乗して頂かないと、本当に私情車のまま僕一人発病で終わってしまいますからね〜 

舟橋 潤


もて耐参戦!

カテゴリー レース

もてぎ7時間耐久レース参戦24日発売のライディングスポーツを見て僕も初めて知ったのですが、今年ももてぎ7時間耐久レースに参戦することになりました。ファイヤーガレージ店長からは何となくお話を頂いていたのですが、ライダーとして、サスペンションセッティングを煮詰める要員として抜擢されました。(記事の内容によると…)もう2002年からなので、9年連続で参戦することになります。25歳で一度レースを辞め、その後ライディングスポーツ編集部で働かせて頂いてから続いている毎年夏の恒例行事。これまではリッターバイクでマスターズクラスでの参戦だったので、果たしてVTR250ネオスタンダードクラスではどうなのか… 自分の走りを含めて今から楽しみです! ところで、開催日はいつかなのかな? スケジュールの確認を忘れてました…

舟橋 潤


CBR400RR本日ご紹介するのは、サーキット走行メインとしているCBR400RRです。リアにはWPが装着されているのですが、フロントは未だ手つかずの状態でご相談を受けました。OHLINSスプリングでレートアップと油面、オイル粘度変更と手軽に出来るメニューで考えてみました。オーナー様は20代前半で、サーキット走行を楽しまれている今どき珍しい若者です。僕も若かりしころそうでしたが、アドバイスを頂ける先輩方の存在がなければ速く走れなかったと思います。なので、若い世代に僕も何か手助けをしてあげられることが嬉しいです。フロントフォークをバラし洗浄後、細部のパーツをチェック
実際にフロントフォークをバラしてみると、オイルはドロドロ、スプリングはへたっていてカラーが遊んでいる状態であったり、オイルシールの打ち込みをマイナスドライバーで叩いた跡があって破損まであと一歩などなど… 危険信号があらゆる場所で点滅しています。洗浄後、しっかりと細部のパーツをチェックし、消耗部品を全て交換致しました。
僕も若い頃、整備を怠って無駄な転倒をしたり、バイクを壊したなど失敗してきたことも多いので、ライディングだけでなくメンテナンスの重要性を含めて伝えていきたいと思います。

舟橋 潤


FGR&TフォークブラケットをG senseオリジナル色シャンパンゴールドにアルマイトG senseの業務は、どちらかと言うと目に見えない機能性を上げる仕事が多いのですが、外観美も追求していこうと思います。最近要望も多いので… 写真でどこまで伝わるか分かりませんが、アルミ削り出しで美しさが売りのFGR&Tフォークブラケットをシャンパンゴールドにアルマイトしてみました。試作を何度もお願いして、ようやく希望どおりの色が出ました。しかも、G senseオリジナル色として配合してもらいました! Bremboキャリパーとの相性もいいかも… G senseブランドイメージ色として定着するようになったら嬉しです。
FGR&T倒立フロントフォークの場合、O/Hと合わせてご注文頂ければO/H作業工賃+¥21,000-でプレミアム色にします。また、G senseにて新品購入して頂いた場合も+¥21,000-です! 今後はステアリングダンパーBody、リアショックエンドアイ、アルミCompアジャスターなど、プレミアム色商品を展開していきます。

舟橋 潤


BMW HP2スポーツ本日も多くのお客様にご来店頂きました。その中でも、非常に貴重な車輌を試乗セットアップさせて頂きました。日本に限定100台しか発売されていないBMW HP2スポーツです。車輌価格400万円もするバイクに乗れる機会は、そうそうありません。写真ではお伝えきれないのが残念ですが、細部のパーツが本当に美しいです。
純正で装着された前後OHLINSのセットは、日本の道路事情や日本人の体格には固すぎて、せっかくの性能も半減です。お客様の要望どおり、しなやかに良く動くセッティングを探求していきます。BMW HP2スポーツ試乗セットアップ
重量のあるボクサーエンジンを搭載しているものの、カーボンパーツを多様している為、車体の動きは非常にシャープです。他のBMW同様、フロントのテレレバーの動きが独特でセットアップが難しいのですが、フロントは走り初めからいい印象だったので、リアに集中できました。標準装備されたシフターが心地良く、まさに至福の試乗セットアップ! これほどまでに毎日色々なバイクに乗る事ができる仕事はないかも… しかも、お客様に感謝までされるなんて、幸せです!

舟橋 潤


DUCATI 749R本日、試乗しまくりDayのため二台目の紹介です。先日も紹介した滋賀県からセットアップ依頼を頂いてる749Rです。お預かりした時点ではとてつもなく乗りにくいバイクで、路頭に迷った日々が続いていました。何日もかけて試乗し、車体姿勢を大幅に振ったり追求してきたのですが、決定的な原因が発覚… 油面が左右で70mmも違うだけでなく、片側はトップキャップを開けるとほぼ満タンにオイルが入っています。なぜこんなことになっているのか… おかしかった訳です。
油面調整
油面を適正値に合わせると、今までの悩みが一気にすっ飛びました。それでも僕も人間なので、少しずつ体内センサーの指標がずれてきている感じがあったので、関野にも乗らせて一つ一つを二人で確認の作業を繰り返し、仕上げてみました。
関野試乗

僕以外にもう一人しっかり乗って判断できる人材を獲得できていることは当店の強みです。これから、関野にもどんどん色んなバイクに乗らせて経験を積ませんていきたいと思います。それにしても、本日の天気のように、カラッと気持ちよくいいバイクに仕上げられると本当に楽しいです!

舟橋 潤


ハーレーXL883Nスポーツスター今日は本当にいい天気で、一日中試乗セットアップしまくりDayとなりました。まずは、ハーレーXL883Nスポーツスターです。今回、リアショックをオーリンズHD906をご購入頂き、セットアップをしました。ノーマルはショック全長280mm(11インチ)のローダウンされた仕様ですが、正直言って棒です。動かない、突き上げる、曲がらない=快適ではない、楽しくないです。たしかに、ローダウンフォルムはカッコいいですが… スポーツスターという名のとおりの走れるバイクに仕上げていきました。
オーリンズHD906写真で見て分かるように、オーリンズHD906は長いです。全長336mm(13.2インチ)となります。当然、車高は上がりますが、この長いショックを装着してしっかりとリバウンドストロークを取り、しなやかにに路面追従性をあげます。また、オーリンズ出荷時からプリロードで車体姿勢とバンプタッチしないように仕上げ、突き上げ感のない別物に! しっかり、0G、空車1G、乗車1Gを計測しながら、セットアップしていくと改めてバイクのキャラクターはサスペンションセットで決まるものだと実感できる瞬間です。ハーレーにOHLINSは未だ浸透していなように感じますが、タイトルにも書いたように、ハーレーにこそOHLINSをお薦めします!

舟橋 潤


ミニバイク用オーリンズTTX36オプションスプリングG senseでもユーザーが増えてきているミニバイク用オーリンズTTX36にオプションスプリングが発売されました。標準でついてくるものが175N/mmに対して、オプションは190N/mmとなります。実際、白糸サーキットでテストしてみましたが、NSR miniでは少し固すぎるフィーリングです。僕の体重60kgには、175N/mmがやはりベストマッチかな? まあ、コースが変われば話は変わりますし、4ストロークのNSF100や鈴鹿や筑波などの本コースでは190N/mmもありだと思います。
良く、スプリングは◯◯kg/mmでないとダメ… みたいな固定概念がありますが、乗るライダーの好み(走り方、体型、体重)、走るサーキット、車輌の状態、タイムで変わります。セッティングパーツと捉えてスプリングレートをチョイスしてみて下さい。ちなみに、価格は¥19,425(税込み)です。G senseにてご購入頂いたお客様には、スプリング組み込み工賃サービスでやっています!

舟橋 潤


'09YZF-R1歴代のYZF-R1でレースをしてきた僕にとって、未だ乗るチャンスがなかったこの09年型。クロスプレインクランクを採用し、あのロッシがSweetと評したエンジンに興味しんしんの中、昨日試乗セットアップのご依頼を頂きました。
フロントSTD、リアTTX36の組み合わせの状態で引き渡され、いざ発進! いや〜新感覚なエンジンフィール、重心位置が低くマスの集中を見事に達成された車体に、仕事を忘れてうっとりしてしまいました。サスセッティングも大きくは外れていなく、オーナー様が煮詰めて柔らかめにセットされた動きもなかなかです。とは言えフロント、リア共々余分な動きを抑える方向でセットアップを進めていきました。試乗&セットアップを繰り返すこと3回、エンジン同様まさにSweetなサスペンションセッティングにまとまりました。
この09年型R1用のTTX36は、販売初期ロットは100N/mmスプリングと圧側減衰スペックが固すぎましたが、現在販売されているものは見直しがかかっていい仕様になっています。もし、初期ロットの物で固いと感じているオーナー様は是非ご相談下さい。Sweetに仕上げますよ! それにしても、この新型R1で本気でレースしたくなりました〜 昨日から重度の発病中!

舟橋 潤


SUSPENSION OVERHAUL サスペンションオーバーホールG sense G-FORK 41ΦCARTRIDGE G sense カートリッジG sense ONLINE STORE ジーセンス オンラインストアORIGINAL OHLINS G sense SPEC INSIDE / SETUP オリジナルオーリンズG sense COLOR ORDER SYSTEM ジーセンス カラーオーダーシステムSTROKE INDICATOR ストロークインジケーターFork Adjusters for OHLINS フォークアジャスターSkillUP Riding School スキルアップライディングスクール
  • オーバーホール納期目安
  • 4〜5週間
© G sense Suspension Service