『事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!!』冒頭からいきなり何ですが、ある映画の名台詞がありますが、サスペンションセッティグでも同様なことがあります。
昨日試乗セットアップでご用命頂いたこの隼なんですが、現場で起きている事件が過去の事例とちょっと違ったのです。(事件と表現すると少しオーバーですが…)隼のノーマルフロントフォークは奥が入りにくく、その要因は油面が高い設定であるという当店の過去のデーターがあります。
それに反してこの車輌は全く逆で、フロントフォークが動きすぎてプリロードを最強に締め込んでもストロークを使い切ってしまうのです。オーナー様がカウンセリングで訴えていた「下り坂でのブレーキングが不安」と言う言葉もうなずけます。しかも、新車購入時から8,500km、全くオイル漏れも見られないコンディション。個体差では説明が付かないレベルでの違いを感じます。
今回の事例じゃないですが、サスペンションの調整各数値だけをあてにせず、実際に乗っている最中に起こっている症状やフィーリングを大事にして下さい。少しでも違和感を感じていたら、大抵その感覚は間違ってないので、お気軽にご相談下さいね!

舟橋 潤


今日もうだるような暑さでしたね〜。まだ7月中旬でこの暑さなので、これからどうなるのでしょうか… こんな日にバイクに乗ると車種によっては内もも付近が火傷になるのではと思えるフレームの熱です。素手では触り続けられない熱さなので、相当でしょう。それでも、そんな中で遠方からバイクでご来店頂いたお客様に比べれば、2時間の試乗セットアップでうだっている場合じゃないです。お預かりしているバイク含め、午前中から夕方まで一番暑い時間帯にたっぷりセットアップ。こんな日々が続けば、耐久レースの暑さ対策はバッチリだな!
今日の一台は今となっては本当に貴重などノーマルGPZ900R(A7)のリアショックをOHLINS化です。GPZ900Rは何台かご用命頂いていますが、ノーマルショック装着車に乗るのは実は初めてなんです。ノーマルショックがエアサスであることも知らず、乗り心地がいいショックだなぁ〜なんて思って外したらビックリみたいな話です。でも、もっと驚いたのがノーマルA7の乗り味がいい意味でゆるいのにバランスが取れていることです。体の小さい僕にはタンクの長さが気になるところですが、それでもゆる〜く走ると気持ちよく曲がります。当然、O/Hしたてで快調なOHLINS装着でその気持ちよさが倍増。コーナーでの気持ち良さ、今も昔も変わらずこれがバイクの醍醐味であると痛感しました。

舟橋 潤


朝からいつになく無口で淡々と集中して作業している関野。鈴鹿8時間耐久レースの本番で使用するFGR100レースフォークのO/H作業中です。ライダーはレース当日の8時間が勝負ですが、サスペンションエンジニアとしては、この組み上げているこの瞬間が勝負の時です。昨晩バラし、組み上げは朝10時にスタートして途中昼ご飯休憩を取ったものの、18時現在でもまだO/H耐久作業は続いています。やっと窒素ガスが注入されているところなので、8耐で言うところのライトオンされたあたりでしょうか?(今年のレースはないようですが…)
当然、レースウィークのセットアップも大事な仕事ではありますが、ベースとなるフロントフォークやリアショックがしっかりと機能することが大前提なので、この瞬間が勝負。G sense版レースの裏側的な話でした。あと少しだ頑張れ関野!

舟橋 潤


夏場の電力不足に対応するため、電力需要の少ない土曜日と日曜日に工場を稼働する代わりに、木曜日と金曜日が休みになっている方々のお陰で、本日もご来店、お問い合わせの多い一日になりました。これまでだと、木曜日は一週間の中で一番静かな日だったりしたのですが、当店にとっても電力供給同様分散されて9月まではしばらくありがたい恩恵を受けています。
家族サービスも迫られず、自分だけに使える休暇を得たお父さんライダーの方々、是非このチャンスを見計らってご来店下さい!
本日ご紹介するのはセットアップでご用命頂いたYZF-R1です。フロントフォークスプリングを変えてから、乗り味が変わってしまったとのことでご相談を受けました。フロント、リアどちらかのスプリングレートを変えた場合、合わせて車体姿勢を見直した方が良いことが多いです。ある程度はプリロードで調整できる場合もありますが、今回の場合はリアの車高調整で2mm落とすことにしました。これは装着されているタイヤにもよるし、最終的には乗ったフィーリングで決めました。”フィーリング”と言い表すととても曖昧なものですが、人間が感じていることは数値で表せない部分も含めて間違いがないように認識しています。とかく五感をフルに使って乗るバイクには”フィーリング”が重要です。

舟橋 潤


今日は早朝からレーシングサービスで筑波サーキットへ行って来ました。二人の中学生相手にアドバイスで、走行前に約2kmのコースを歩き、走行中はコースサイドから観察し、走行後は修正点を話し合うなど、久しぶりの筑波を堪能してきました。
筑波サーキットは僕にとっても青春の思い出が沢山詰まった場所で、20代前半の頃は、筑波サーキットは週2回通い腕を磨きました。気がつくと、二人の中学生にアドバイスではなく、全コーナーでの転倒体験も含めた失敗談まで… とにかく、若い二人と当時の自分とがダブって見えたりして、彼らには同じ失敗をせず成長してもらいたいものです。
夕方には店に戻り、昨晩仕上げたBMW S1000RRを試乗セットアップです。今回はご用命頂いたフロントフォークカートリッジkitのOHLINS FGK212を組み込みました。スプリングは10N/mmを採用し、サーキット走行メインで走られるオーナー様からのリクエストに沿ったセットアップです。
オーナー様のリクエストは具体的で、ブレーキング時の安定性と立ち上がりでのステアリングの振られを止めることです。ブレーキング時の安定性はOHLINS FGK212で大幅に改善し、ステアリングの振られは車体姿勢を見直しています。最終的にはサーキットを走らせてそのスピード領域で確認するしかないですが、おおむねイイ感触は得られました。特にフロントフォークの動きは分かりやすく、セッティグもすぐに煮詰めることが出来ました。オーナー様のインプレッションが楽しみです!

舟橋 潤


今日も暑いですね… それでも今週のG senseもシャキッとスタートしております。急ですが、明日7月13日は朝から筑波サーキットにレーシングサービス出張するので、店舗は夕方16時からのオープンとさせて頂きます。ご来店予定の方にはご迷惑をおかけしますが、予めご了承ください。
それにしても、サーキット出張が続くとハイエース関野号の距離が延びる延びる〜 昨日10万kmの大台にのりました。それでも、タイヤ&ゴールドホイール新調で更に格好良くなってきました。 バイクも車もパーツを変えながら、愛着が増していくんですよね〜

舟橋 潤


今日も酷暑の中たくさんのご来店、ありがとうございました。ご用命頂きました作業も車種も様々で、当店はバイクの中でもサスペンションだけに的を絞ったビジネスですが、全く飽きる気がしません。逆に的を絞っているからこそ、没頭できる、探求できる楽しさを変わらず感じられることは本当に幸せだと思います。ご用命頂いています皆様には、引き続きしっかりと満足できる結果、成果でお返し出来るよう邁進していきます。と、何だか改まった決意表明みたいですが、オープン以来最も忙しかった一週間の終わりに相応しく締めてみました。
ご紹介するMT-01ですが、僕もとっても乗ってみたかった車輌です。他に類をみないジャンル?のバイクで、ヤマハが造り『鼓動』とキャッチを付けるぐらいなので、数字で表せない訴えかけるものに期待をしちゃいます。で、オーナー様とカウンセリングすると、切れ込みが強く気持ちよくコーナーに入っていけないとのこと… 乗ってみると、確かにその症状が予想以上に出ています。特に重心が高く重いので、神経を使います。
フロントのダイブスピードが早く、逆にリアはストローク感が無いので、セオリーどおりフロントはガッツリプリロードをかけ、横置きというか、バイクの下にもぐらないとプリロード調整できないリアショックは苦労しながらも、抜く方向に。動的姿勢が大きく変わり、前後のピッチングバランスを減衰で調整すると『鼓動』だけでなく、むしろ『躍動』と言い表したくなるテイストマシンに仕上がりました。MT-01、もう少し軽量化して前後OHLINS入れたらスゴいバイクになるな! いつか所有したいバイクに見事ノミネートです。

舟橋 潤


ついに梅雨明け発表でちゃいましたね〜 すでに暑さは十分ですが、いよいよ夏突入です。そう、まさに写真の車体色が映える夏晴れでございます。本日もこの暑さに負けじと、多くのバイクでのご来店、ご用命本当にありがとうございました! いつも以上に土曜日らしい賑わいで、お昼ご飯を食べる間もなくこうして夜ご飯の時間も過ぎ去っていこうとしています… 賑やかな一日の終わりはいつだって心地よい疲れで最高です。
水分補給をしっかり取りつつも、暑さに負けじとぜひぜひ皆さんもバイクに乗って下さい!
今日セットアップさせて頂いた車輌の中で印象的だったのがこのトライアンフDAYTONA 675です。エンジンは3気筒で本当に気持ちがいい吹け上がりなのですが、車体の乗り味は独特です。乗車位置、バイクの重心共に高い位置にあり、ブレーキング時にはフロントへの加重移動が早く、倒し込みには丁寧な身のこなしを必要とします。かなり上級者でない限り、乗りこなすのは難しいと感じます。
今回、フロントのダイブスピードを抑える、リアの伸び上がるスピードを抑える、動的姿勢を変え、フロントへの加重移動をゆっくりしてみると、何とも乗りやすいバイクに! この車輌は、ハンドルバーの垂れ角が少ないものへ変更されていたこともあり、僕好みのバイクに仕上がりました。これでST600に参戦したら、おもしろいだろうなぁ〜 そんな妄想が始まっちゃったり…

舟橋 潤


本日ご紹介するのはDUCATI 999ですが、無印(SとかRではない)モデルです。過去に何台か999もやらせて頂いていますが、いずれも999Sや999Rであったりするので無印モデルに乗るのは今回が初めてです。
999無印モデルに乗って感じたのは1098もそうですが、僕はフロントフォークに関しては無印モデルで装着されているSHOWAの方がSやRに装着されているOHLINSよりセッティグが出ているように感じます。減衰特性の問題ではなく、単純に油面やスプリングレートが合っている感じです。
逆に今回交換して直接比較したリアショックに関しては、圧倒的にOHLINSが良いですね。特に999/749に関してはOHLINSの初期設定のプリロード量が少なく、レート選択も日本人体型に合っているように感じ、すごく動きが分かりやすいです。オーナー様が中古で入手したOHLINSですが、しっかりO/Hすれば新品同様の性能が堪能できるので、すこぶる調子がいいです。リアの動きが変わり、フロントも大幅にセッティグ変更したので、恐らくオーナー様が全く別のバイクに感じるほどの変化を体感できるレベルに仕上がりました!

舟橋 潤


8耐テスト中の鈴鹿は朝から雨のようでしたが、ここ横浜は久しぶりに涼しい一日でした。それでもそれなりに暑いのですが、今までが暑すぎたせいか、少し涼しくなっただけで体も良く動くし仕事がはかどるはかどる!今日はこのGSX-R1000 K1のフロントフォークO/H&スプリングレート変更が完成しました。このフォークはK7用なんですが、K5のアウターチューブを組み込んで、見事にボルトオンで装着です。ただ、中身はK7フォークセッティングのままなので、スプリングレート変更とセットアップで乗り味を変えてみました。
K7用フォークは僕の中でも純正フォークで三本の指に入るいいフォークで、圧側の高速/低速、伸び側減衰共に、変化量があってセッティグしやすいです。ただ、スプリングレートが柔らかく、組み込み時のプリロードもスゴくかかっていて、初期ストロークをスプリングで、奥を油面で持たせている代表的なフォークとも言えます。なので、スプリングレートを上げて、油面をガッツリ下げるとタイヤの接地感も出るし、何より奥まで使えるフォークになります。後は、変化量のある減衰でストロークスピードを調整。素材がいいと、変化も出しやすく狙ったところに持って行けるのでイイな〜

舟橋 潤


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